悪ふざけの達人を目指して ブロール【悪ふざけの名人、ランクル】デッキリストと解説
はじめまして、最近アリーナの1on1ブロールにドハマりしている「いいづか」と申します。
今回アリーナで開催されていたBrawlidays(1万ゴールド支払ってライズやターランドをもらうアレ、です)にて自分が100戦以上回した【悪ふざけの名人、ランクル】のデッキについて
リストと解説、それとテーロスのカードについての雑感を書いていきたいと思います。
(土地が沼ばっかりで安いので)組みやすいのはもちろん、簡単に回すことができつつも、カード同士がシナジーして非常に気持ちよくなれるデッキなので、ぜひこの記事に目を通していただいて回してみてください。

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0.そもそもブロールってなんぞや
簡単に言うと
「スタンダードのカードプールで、PWも統率者にすることが出来る統率者戦」
になります。
カードが集めやすい、無限コンボが少ないなどの特徴により参入障壁が低いのが特徴、となっています。
デッキは統率者含めて60枚、初期ライフは25のシングル戦で統率者ダメージによる勝利はありません。
初手については、一度までのフリーマリガンとなっています。
当然ですが、現在のMTGアリーナでは1on1の対戦のみが可能です。
(なので、下記のリストも1on1向けのものです)
また、オーコと魔術遠眼鏡が禁止カードに指定されています。
どちらも「残念でもなく当然」という感じですね


1.デッキリスト
統率者
悪ふざけの名人、ランクル
デッキ
沼(22枚)
総動員地区 (WAR) 249
ロークスワイン城 (ELD) 241
療養所の骸骨 (M20) 112
どぶ骨 (RNA) 76
漆黒軍の騎士 (M20) 105
穢れ沼の騎士 (ELD) 90
灯の収穫 (WAR) 105
骨の粉砕 (M20) 92
保有の鞄 (M20) 222
オルゾフの処罰者 (RNA) 79
ヤロクの沼潜み (M20) 123
泥棒ネズミ (GRN) 64
真夜中の騎士団 (ELD) 99
忘れられた神々の僧侶 (RNA) 83
戦慄衆の侵略 (WAR) 86
霊廟の秘密 (GRN) 75
伝説たちの秘本 (ELD) 332
秘儀の印鑑 (ELD) 331
ロークスワインの元首、アヤーラ (ELD) 75
疫病造り師 (GRN) 82
残忍な騎士 (ELD) 97
真夜中の死神 (GRN) 77
ドリルビット (RNA) 73
紋章旗 (ELD) 222
はぐれ影魔道士、ダブリエル (WAR) 83
騒乱の落とし子 (RNA) 85
戦慄の存在 (M20) 96
名声の代価 (GRN) 83
骨への血 (M20) 89
虐殺少女 (WAR) 99
夜の騎兵 (M20) 94
刃の曲芸人 (RNA) 63
永遠神バントゥ (WAR) 92
戦慄衆の将軍、リリアナ (WAR) 97
戦慄衆の指揮 (WAR) 82
人知を超えるもの、ウギン (WAR) 2
隕石ゴーレム (M19) 241


(当然ですが)沼以外はすべて1枚積みとなります。
基本的には
・サクッても損しないクリーチャー
・サクッて効果を発揮するカード
・除去
・単純にパワカ
の4種類のカードで構成されているデッキです。
スタンダードのカードですので見慣れないカードはあまりないと思いますが、下記の2枚のみ(実質)ブロール専用のカードを採用しています。


Arcane Signet / 秘儀の印鑑 (2)
アーティファクト
(T):あなたの統率者の固有色のうち1色の色のマナ1点を加える。

Tome of Legends / 伝説たちの秘本 (2)
アーティファクト
伝説たちの秘本はページ(page)・カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
あなたの統率者が戦場に出るか攻撃するたび、伝説たちの秘本の上にページ・カウンターを1個置く。
(1),(T),伝説たちの秘本からページ・カウンターを1個取り除く:カードを1枚引く。


秘儀の印鑑は分かりやすいマナファクトですので特に解説はありません。
仮に自分のデッキにマナブーストがそれほど必要なくとも、相手の速度についていくためにデッキを組む際はとりあえず入れる感じで問題ないと思います。
伝説たちの秘本はクリーチャーの統率者と良くかみ合うカードで、速攻持ちのランクルとは特に相性がよく、毎ターン1マナでドローを進めることができるのはドローソース手段の限られる単色統率者にとって非常にありがたいです。
他にもブロール発のカードが何種類か存在するので、デッキを考える際は調べてみると良いと思います。


2,回し方
基本的に相手が単色アグロ(クレンコ、ヨルヴォ、3マナギデオン等)で無ければアグロ側に回ることになります。
ランクルは飛行速攻3点クロック(ドロー効果を使えば4点)なので、軽量クリーチャーを並べて殴りつつ、相手がマナを寝かせた隙に出して積極的にライフ(と盤面)を削っていきましょう。
逆に守りに回る際には、軽量クリーチャーと除去で身を守ります。
ランクルは1ハンデス1エディクトの使い捨てにして問題ありません。
どちらの場合も回れば6枚から勝つことも難しくはないので、2マナ以下のアクションが無ければ積極的にマリガンを検討します。
尚、デッキの中でも戦慄衆の指揮は別格のパワーカードであり、残りの手札がゲーム不可能な程ひどいものでない限りはキープします。
初期ライフが25であり、アグロが少ないブロールにおいては不可能を可能にする最強の切り札となるカードです。


ランクルの攻撃が通った際の効果はエディクトは勿論のこと、ハンデスを主に選択し、リソースを削っていきましょう。
ネズミやダブリエルと合わせて使えば案外簡単に相手の手札を空に出来るはずです。
ちなみに1マナファクトのかばんちゃんこと


Bag of Holding / 保有の鞄 (1)
アーティファクト
あなたがカードを1枚捨てるたび、あなたの墓地からそのカードを追放する。
(2),(T):カードを1枚引き、その後カード1枚を捨てる。
(4),(T),保有の鞄を生け贄に捧げる:保有の鞄によって追放されたカードをすべてそれらのオーナーの手札に戻す。


を置いておくと、ランクルの効果で捨てたカードを貯めておくことができます。
お洒落ムーヴでとても気持ちいいです。
ドロー効果はとにかく相手のライフを削りたい時や、追加の土地がどうしても欲しいときに使用することが主となります。
ちなみにランクルが倒れた際は二度目は統率領域へ、三度目以降は墓地へ送るのが良いと考えています。
デッキの中のリアニ及び回収カードの残り具合と相談してください。


弱点として、他のフォーマットでも良く言われることですが、黒単の例に漏れずこのデッキも基本置物には触れないことが挙げられます。
(『テーロス還魂記』には黒でエンチャをサクらせるインスタントが収録されました。概ね採用だと思います)
特に守護者計画やグレートヘンジ、魔法の鏡等は1枚で負けかねないので極めて危険です。
ウギンと隕石ゴーレムの使いどころはよく考えましょう。


以下、アリーナで良く踏むいくつかの統率者への方針を簡単に記載するので、参考になれば幸いです。
《不屈の巡礼者、ゴロス》
3回プレイしたら1回ぐらいコイツ踏みます。
踏む回数で言えば断トツのトップ。
軽い除去、打消しは薄めのことがほとんどなので、
出てくるゴロスをひたすら除去して殴りましょう。
ただ、死者の原野のゾンビトークンで地上は止まるので、飛行クリーチャーかダブリエル、戦慄衆の指揮のないハンドはマリガン検討です。
詳しくは後述しますが、テーロス還魂記で追加されたカードのおかげで戦いやすくなっています。


《龍神、ニコル・ボーラス》
ゴロスよりは少ないです。
ゴロスと似ていて速攻が唯一の解決策ですが、
死者の原野がないので飛行クリーチャーにこだわる必要はありません。
ボーラスに+能力から入られて返しで落とせないとほぼ負けなので、それだけは避けたいところです。
ブロールでは珍しく打消しを多めにとっている構築が多いので、不用意なビッグアクションは控えるのが吉。
(ブロールで打消しデッキといえばこいつと3マナテフェリーが数がいます)


《ニヴ=ミゼット再誕》
多分一番苦手な相手です。
踏んだら祈りましょう。
・・・・・・すみません


3.今後についてとあとがき
テーロス還魂記は単色推しなセットだけあって、
黒単のこのデッキに採用したいカードがいくつもあります。
それを紹介したいと思います。


《アスフォデルの灰色商人》
いわずもがなの1枚。
最後の一押し、というにはデカすぎるライフルーズでフィニッシャーとして運用できます。
骨への血や後述の悪夢の番人で使いまわすと気持ちよさはもはや最高潮です。

《悪夢の番人》
4マナ4/4飛行、サクリファイス戦術とのシナジー…
採用です。
一応コピー元クリーチャーが追放なのだけは気にしたほうがいいかもしれません。
(リアニや宿根チューターとの噛み合いです)


《死の国への引き込み》《食らいつくし》《エレボスの介入》
除去です。わかりやすくどれもいいカードですが、やはりPWを除去できる食らいつくしが頭一つ抜けてるイメージですね

《荒涼とした心のエレボス》
クリーチャーをサクるたびにカードが引けて、
相手のタフネス1のクリーチャーを除去出来て、
顕現すると破壊不能で殴れるという、
すごい神様です、
とりあえず入れてしまいましょう(小並)

《ファリカの献杯》
黒単でエンチャに触れるすごいカードです。
エンチャに触るモードを使わなければ正直リミテのカードですが、そういう時はランクルで捨てましょう。
同じ理論で害悪な掌握などの採用も出来ますね。

《廃墟の地》
死者の原野や黒系対決のロークスワイン城を割れます。
非常にシンボルが濃いデッキである関係上無色マナの土地可能な限り避けたいデッキですが、このカードは多少無理してでも採用する価値があると思います。


・・・・・・すっごい雑に何種類も挙げてみましたが、
いかにもリミテ向けみたいなカードを除くとどれも使ってみたくなるカードばかりなんですよね。


勿論新規で登場した伝説クリーチャーを使う、或いは使われるのもとても楽しみですね。
自分はポルクラノスとアショクはぜひ使ってみたいと思っています。
何分ブロールは未開の地となっている部分が多いのでフォーマットですので……
この記事でブロール触ってみようという方が一人でも生まれたら、これほどありがたい話はありません。


では、アリーナの1on1ブロールでランクルミラーを踏むことを夢見ながら、(まだ1度しか当たったことないです)今回はこのあたりで筆を置きたいと思います。
また満足できるデッキが完成したら記事を書くかもしれません。
読んでいただき、本当にありがとうございました。

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